明治の末から大正時代には、「家族合わせ」というカルタがあった。いまどき子供も減ったし、個室化が進んだし、テレビゲーム、携帯ゲームの蔓延で、家庭でカルタをやるところも少なかろうが。
「家族あわせ」は5枚のカードで一そろいで5人家族が単位である。夫婦に子供一人の時代ではない。 10の家族で構成されるのだが、それぞれが職業を違えている。また、一家の主の名前が比喩ないし揶揄になっている。総理大臣は国野礎(くにのいしずえ)と言い、大学教授は花輪高(鼻は高し)、実業家は金野成蔵(かねのなるぞう)、など。いま大学教授が、テレビで無知蒙昧なアナウンサー、タレントの質問に答えても鼻が高いとは思えぬし、さらにそのテレビで話題の総裁選挙が国の礎選びだとは、とうてい思えない。たとえ本人たちがそう思っては居ても。知人の中小企業経営者の悲惨を見れば金の成る木の守り手とも思えぬが、それでもまだしも中小企業に働く人々の方が国の礎であるように思える。もちろん中小企業経営者は選挙で選ばない。選挙で大騒ぎするのは大学の総長学長塾長と総理大臣ぐらいか。いずれも騒ぎの割にパーフォーマンスは期待できぬ。なお家族あわせでは番頭は加世木升八(かせぎますは)と言う。番頭、今で言えば管理職、監督職か。選挙騒ぎをよそに日々稼ぐに汲汲とする人々こそ礎であるが、礎であるだけに下積みで上の重荷に耐えかねつつあろう。
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最終更新日 ( 2010/09/14 Tuesday 17:24:13 JST )
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