川喜多喬&アソシエイツ

川喜多喬
川喜多教授
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「とき」と「かもめ」と「あゆ」 プリント
新潟大学キャリアセンター准教授の西條さんから、新潟大学の学生ボランティアの話を聞いた。 就職支援とボランティアと、関係がないように見えるが、雇用者が求めている人間関係力やコミュニケーション力、さらにいわゆるソーシャル・アントルプルナーあるいは企業の社会責任(CSR)の時代にふさわしい価値観を問われる時代、自分だけのサクセスに血道をあげる就活によっては得られない力がボランティアによって身につく。そして望まれるのは正課と、ボランティアを含む課外活動との、とりわけ知識や技能の連動である。さて、西條さんが、話題の佐渡のトキの放鳥にひっかけて、面白い発言をして下さった。駕籠の中で飼い慣らして育てたトキが野生で生きていけるか、野生で生きていけるように育てるにはどうすればよいか、と苦労することと同様に、学生へのキャリア支援も教職員があまりに親切でありすぎれば、今度は学生の心に依存心が芽生えかねない。厳しい環境だが独力で生きていく力をどう育てるか、学校を、とりわけキャリアセンターを「温室」にしてしまわない心構えが重要だ、という話である。「手取足取り」し「一挙手一投足」まで指導して就職に持ち込む、それはさしあたり学生から感謝されるかもしれないが、現下の厳しい就職戦線では必要なこともあるが、負の面も確かに意識しておかねばならない。
かつて観光地カーメルで、環境客のまく餌に依存しすぎて自分で魚をとることを忘れ、不況になって観光客が減って飢え死にしたカモメが話題になったことがある。野生から引き離されたカモメは自活も忘れたのである。 
やはり観光地の岐阜のホテルで地元の人から聞いた話も思い出す、養殖の鮎に比べて自然の鮎は獰猛な顔つきなのだそうである。
学生に獰猛な顔つきになってほしいとは思わぬが、いわゆるイケメンではあろうがひ弱な感じがする、そういう若者よりは多少は野生みを感じさせる者を育てたい。育てるという言葉に矛盾を感じつつも。
なお西條さんの話によると、佐渡に残ってうろうろしているのはオス、海を渡って冒険をしているのはメスなのだそうである。

 ゼミ生をみていても、話は似ているなあ・・・と感じるところである。
最終更新日 ( 2010/02/02 Tuesday 17:55:24 JST )
 
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