川喜多喬&アソシエイツ

川喜多喬
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命令と会報 プリント
欧米の軍隊は命令を文書で出し、日本は口頭で済ませる。欧米は明確を尊び日本は曖昧に流れるのである、と言う人がいる・・・ しかし、戦場では知らんが、通常は営にあれば毎日、命令が伝達されたが、その際、伝達担当の庶務掛曹長やその代理の内務班長は、紙と鉛筆を持って集まることになっていたから、文書で書き留めたのである。その文書は将校や下士官には閲覧させることになっていたから、文書は日本軍でもいっぱい作った。その命令は録として綴じられていた。一般の兵隊にはかいつまんで口頭で伝える。伝えるときに注意を加える。また命令とともに会報と言う、福利厚生などの情報とか行事予定など命令以外の「組織内コミュニケーション」もされたのである。
 ついでながら、集められる兵の最下層、ヒラを「端末」と言ったらしい。社長の命や総務からの行事予定などが伝えられるパソコン端末、って観か。いつまでも昇進できぬヒラがやはりいて端末には腐り、ゴロつき、群れをなして新人を虐めたようだ。初期選抜を厳しくしたうえ、上にものが言えぬ組織を作るとヒラに留まる者の不満は新人に淫靡にむけられる。軍隊では新人はすぐ辞めないが、最近の事業組織では新人はすぐ辞める。新人側のキャリア観がなっていなかったのではない場合があるである。
  20年前には若者のあこがれのまとであり、最近は倒産寸前の会社で動揺激しい「スッチー」の世界もそうだ、って聞いたことがある。法政大学で開かれた、その会社の説明会に、学生数百人が殺到した、大成功!と、某職員が誇らしげに言っていたことを思い出す。あこがれの企業に入らなくてよかったね、ってことはあるものである。
話を元へ戻す。文書による社内コミュニケーションを通じた人材育成に熱を入れていた某社(私がこの数年、勉強の場にさせていただいていた)が倒産した。優れた会社だって倒産する。長く続いているから立派な組織、と決めつけてはいけない。人材育成の先頭に立っていた総務課長は行方不明である。職探しに奔走しておられるのであろう。政府が今年度中に10万人の雇用創出をするらしい。まさかね。政府に出来るのは雇用創出をするという文書を出すだけだろう。文書が多いほど立派と思ってはいけない。もちろん文書がないほど立派というわけでもない。某社の文書は立派であったが、私の調査メモは厳しい状況下にある中小企業応援にも何にもならなかった。クズである。
最終更新日 ( 2009/11/07 Saturday 16:58:06 JST )
 
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